ほぼ日、「ほぼ新入社員」採用でどう変わる? 糸井重里社長「今まではムーミン谷だった」

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売上高・営業利益ともわずかながらも計画を超過したのは、「手帳が順調だったこと、手帳の仕入原価上昇を販売価格に転嫁できたことが主な要因だ」と篠田真貴子CFOは言う。

主力商品のほぼ日手帳、長年愛用するファンが多いという(撮影:尾形文繁)

下期は手帳の端境期で例年赤字となる。上期の計画超過額が東証の修正ルール(売上高で1割、利益で3割以上の変動がある場合には修正発表をしなければならない)にあたるほどではないため、通期予想は上場時に発表した営業利益5億円のままで据え置いた。

ただ、3月に六本木ヒルズで開催した「生活のたのしみ展」(サイトで通信販売している商品の即売会=オフ会のようなもの)が、糸井社長は詳細を明かさなかったが、(六本木ヒルズの家主の)森ビルが「いまだかつてない」と目を丸くするほどの集客で、売上高も驚くような金額だったという。たのしみ展の売上高は第3四半期に計上される。

新入社員の採用を強調

今回の決算説明会で糸井社長が最も強調したのは、決算そのものよりも2人の「新入社員」の採用だった。

1人は河野通和氏で雑誌『婦人公論』『考える人』の元編集長だ。「日本のビジネスマンがあまりにも目先の損得に追われていて、歴史への敬意がなさすぎる。この歳(68)になり、改めて古典を学びたいと思い、(古典に精通している)河野氏に相談しようとしていたところ、定年退職したというので早速口説きにかかった」という。

すでに学校のプロジェクトも動いている。「学校法人を設立したいわけではないが、たとえばシェークスピアや万葉集を学ぶ場を作れたらいいと思っている」(糸井社長)。

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