いつかは食べたい!これが「至高の駅弁」だ 日本には地域ごとに多彩な駅弁がある

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●九州

佐賀県有田町「有田焼カレー」(創おおたギャラリー)

地元有田で400年以上の歴史のある焼き物「有田焼」を器にした焼きカレーの駅弁。

2007年、有田駅の駅長だった西田さんと、有田焼のギャラリー&カフェレストラン「創ギャラリーおおた」を経営する太田さんが、低迷する有田焼を盛り上げようと、カフェのヒットメニューであるカレードリアを有田焼の器に入れ、駅弁として販売したのが「有田焼カレー」だ。

初の焼きカレー駅弁となった「有田焼カレー」は、地元佐賀県産米と佐賀牛をはじめ佐賀県産牛を使用。28種のスパイスとともに牛肉と玉ねぎをじっくり煮込み、長時間の持ち運びも可能な駅弁オリジナルレシピを作った。

企画者である太田さんは「歴史ある焼き物の産地であることと、有田町の美味しい水によって『有田焼カレー』が出来上がりました。地元のことや有田焼の素晴らしさを知ってもらえれば嬉しいですね。ぜひ皆さんに有田に来て頂きたいです」と話す。

食後の有田焼の器は麺類や丼もの、煮物料理など様々に利用できそう。有田を訪れた記憶を、いつまでも残してくれる駅弁だろう。

販売駅:有田駅

地元を誇る作り手の想いまでも受け取れる駅弁

今や、地元の食材、郷土の味を体現した駅弁は数多くある。そのどれもが、地元を誇り、地域の食に感謝する作り手たちの気持ちから生まれたもの。

休日は足を伸ばして各地の駅弁を楽しむのはいかがだろうか。たくさんの駅弁の中からどの駅弁を選ぼうか悩みながら、その土地の食材や文化を知り、また地元の人々の想いまで受け取れる。きっと特別な旅になるだろう。

(Writer : MICHIKO NII / Photographer : YUTA SUZUKI)

SHUN GATE編集部

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