新発見連続!「こだま」で過ごす4時間の旅 「車窓」ツアーで見えた沿線風景の秘密

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新幹線車内に現れた懐かしいスタイルの駅弁屋さん。その正体は…(撮影:尾形文繁)

たくさんの駅弁を載せた箱を首から下げ、ホームの上で声を張り上げながら駅弁を販売する「立ち売り」。かつては全国各地の駅で見られた光景というものの、窓の開かない列車の増加や高速化で、今ではめったにお目にかかれなくなった。

ところが12月のある日、東海道新幹線の三島駅ホームに「立ち売り」が出現。名物駅弁の「港あじ鮨」を満載した木箱を抱えた売り子の男性は「さあいらっしゃいませ~」と声を張り上げ、やってきた「こだま号」に乗り込んでいった。まさか新幹線の駅でこんな懐かしの風景が見られるとは……と、周囲の乗客も驚きの表情だ。

新幹線ホームに立ち売りの駅弁屋さんが?

実はこの風景、12月10日に行われた「栗原景&久野知美と行く 東海道新幹線の車窓をぜんぶ楽しむ!『こだま』ゆったりグリーン車の旅」の1シーン。ツアー参加者向けに特別に行われたイベントだったのだ。

同ツアーは、東洋経済オンラインの連載「新幹線の車窓はこんなに面白い」から生まれた企画。「こだま」号のグリーン車に乗り、筆者の栗原景さんと「女子鉄アナウンサー」の久野知美さんによるガイドとともに、東京駅から新大阪駅までの車窓を楽しもうという内容だ。

東海道新幹線といえば車内は常にビジネスマンで混み合っており、旅の手段としては「ビジネスライク」「味気ない」と思われがちだが、栗原さんは「そうじゃないんです」と力説する。トンネルは全体のわずか18%。富士山や浜名湖などの美しい景色から、謎の看板や建物といった、一見「わけのわからない景色」までが楽しめるという。

特に、今回のツアーで乗車した「こだま」号は、今では在来線でもなかなか味わえない、途中の停車駅で名物駅弁などを買いながらのんびりした旅が楽しめる列車だ。そこで、その楽しみをさらに盛り上げようという演出の一つが、冒頭で紹介した三島駅の「立ち売りの駅弁屋さん」だったのだ。

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