「LINE教えて」同僚が要求、断るのはマズい? 「業務連絡」で必要だから、と言うが…
新しい会社や部署に入って課題となるのが、上司や同僚とのコミュニケーションだ。特に、スマホが普及してからは、事務連絡やプライベートなど、様々なやりとりがSNSでおこなわれるようになった。
ネットのQ&Aサイトには、会社の同僚から、「連絡取りにくいからLINE登録してくれ」と言われて、嫌な思いをしている人の投稿があった。「LINEってそんなに必要なのでしょうか?? 自由にやりたい自分には必要ないですね」と思いを打ち明けている。
LINEのアカウントを教えてしまえば、事務連絡からプライベートの話題まで、あれこれ、時間も場所も関係なく、送られてくることになりそうだ。
会社によっては、社内SNSを導入しているケースもあるが、個人のLINEやFacebookなどのアカウントを同僚に要求された場合、断ることはできないのか。ITに関する法律問題に詳しい山岡裕明弁護士に聞いた。
「パワハラ」の問題に発展することも
SNSのプライベートアカウントの要求に対しては、よほどの事情がない限り、業務との関連性及び業務上の必要性がありませんので、断っても法的な問題は生じません。
業務連絡のためという名目であっても、基本的には電話やメール、社内SNSで足ります。プライベートアカウントには過去のプライベートな投稿、発言及び交友関係が記録されていることが多いので、要求を断ることには正当な理由があるといえます。
しかし実際には、職場の人間関係上、断りづらい場合もあるかと思います。また、断っても何度も繰り返し要求されたり、一方的かつ頻繁に連絡が届くなど嫌な思いをしたりすることもあるかもしれません。
こうした場合には、パワー・ハラスメントが問題となります。