ゆうちょ銀の評価が何ともパッとしない理由

集金力は断トツなのに稼ぎ方の効率が悪い

国内最大の預貯金を抱える銀行の上場から1年半。株価が冴えないワケは(撮影:尾形 文繁)

ゆうちょ銀行。郵政民営化に伴って、日本郵政公社から郵便貯金事業を主体として引き継ぎ、発足した銀行だ。そのゆうちょ銀行が2015年11月に上場してから間もなく1年半を迎える。現状でゆうちょ銀行はどう評価されているか、データを基に、ここまでの「通信簿」を見てみよう。

冴えない株価のゆうちょ銀行

東京証券取引所では、「TOPIX(トピックス:東証株価指数)」という数値を発表している。これは東証1部に上場しているすべての株式銘柄の時価総額を調整し、指数化したもので、要は東証1部企業全体の株価動向を表す数字である。ゆうちょ銀行が上場した2015年11月4日の株価の終値を100として、今年4月7日までの「ゆうちょ銀行」「3大メガバンクグループ」、そして「TOPIX」の週次の株価指数を見てみると、4社いずれもTOPIXに比べて大きく株価パフォーマンスが下回っている。

(出所)会社四季報オンライン(東洋経済新報社)よりGFリサーチ作成

これは銀行株全体にもいえることだが、2016年1月からの日本銀行による「マイナス金利」の導入以降は、その傾向が顕著だ。その中でも特にゆうちょ銀行は、みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)と並んでパッとしない状況である。ゆうちょ銀行は、上場後しばらくはいい状況を維持していたが、その後は大きくパフォーマンスが悪化したことになる。株価がその企業への一定の「評価」だとすれば、どうしてゆうちょ銀行の評価は低いのだろうか?

次ページメガバンクとはまったく違う稼ぎ方
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 本当に強い大学
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ANAが希望退職実施へ<br>雇用維持貫くJALとの差

ANAホールディングス傘下の全日本空輸は10月7日、退職金の割り増しによる希望退職の募集を労働組合に打診。一方の日本航空(JAL)は同日に開かれた定例会見で、人員削減の考えはないと明言。両社で対応が分かれた要因とは。

東洋経済education×ICT