家族を虐待するヤバすぎる母との付き合い方 認知症の父を虐待する高齢母が許せない!

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それらが生きるのも無駄になるのも母親次第ですが、次女に比べれば信子さんの金額など、母親にはすずめの涙で、精神的な負担や奉仕の年月などは、「こき使うのが当たり前」すぎて、記憶にもないことでした。

信子さんは、すべてが一人芝居で自己満足であったことを、60を過ぎて悟ったのです。“感謝や信頼”は、利用価値がある範囲でのすり寄りでした。

不眠が続く中で、母親から受ける被害をいちばん早く断ち切った長女(長姉)の賢明さが、身にしみたそうです。いちばん尽くした自分が、母親にいちばん恨まれる存在になったのも、滑稽だが納得だと言います。

解放されるには親子関係断絶しかない

父上の介護に通っておられるあなたが、完全に母上と断絶することは難しいことです。それでも接触を最低限にし、精神的には完全に、夫君の言われるように断絶するべきです。

話してもわからない人は、一生わかりません。そのような人々と下手にかかわることで、つけあがるだけの人がいるのです。親や年寄りという理由で許される範囲にも、限度があります。

父上への虐待行為があれば、警察に連絡するくらいにケースワーカーとも合意しておく覚悟が必要です。そしてあなたが、そんな母親のことで悩むのは、前出の信子さんとその次姉のように、母上との、そして自分の人生の負けレースを、ひたすら走る「人生破綻コースの悲劇的な選択」なのです。

頭の中から、母親が占める部分を追放する訓練をしましょう。母上が浮かぶと即、夫君の夕食のメニューを考える習慣にするとか、これまでの人生で感動したことを思い出すとか。一聞すると滑稽かもしれませんが、意外と“忘れる訓練”には効果があるものなのです。

信子さんはそのようにして、そして母親のために、ビタ1円・ビタ1分使わないことを心に決めたことで、徐々に立ち直ったそうです。彼女の次姉ですか? 中途半端にいい顔をせず、徹底して母親からの連絡を無視することで、母親も9割以上あきらめてきたようです。明るく元気に暮らしているそうですよ。

最悪の人生泥棒から解放されるには、実母であろうが縁を切る――厳しいようですが、あなたの心を解放するには、これしかないと思われます。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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