新入社員は「歓迎会」をどう乗り切るべきか 飲めない人でも「ビールで乾杯」自体が重要

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

仕事は習う側も大変だが、教える側も大変だ。しかし、仕事に対して強い熱意をもつ新入社員に対しては、「こいつには、ぜひしっかり教えてやろう」と先輩のモチベーションも上がる。言い方なんてどうでもいいと思う人もいるかもしれないが、教える側のモチベーションはそれで大きく変わってくる。教わり方の違いは、結果として、自分の実力にはね返ってくる。

乾杯のマナーについても押さえておきたい。最近の若い人には、自分が好きなドリンクで乾杯する人が少なくないが、歓迎会のときには周りに合わせよう。みんながビールで乾杯するなら、仮に飲めなくてもビールで乾杯するのが望ましい。「お酒があるなしにかかわらず、その場の雰囲気に溶け込むことが重要。人は同じような行動をとると気持ちを通い合わせやすいのです」(伊東氏)。

飲めなくても、口をつけることが大事

重要なのはビールを飲むことではなく、ビールをつぎ合い乾杯すること。飲めない人は、乾杯のあと、飲まなくても構わないので、コップに口をつけるところまではやりたい。その後はウーロン茶にしてもジュースにしてもOKだ。

乾杯のときには、グラスの高さは、先輩や上司より下にしておきたい。グラスの高さなど気にしない人のほうが多いが、中には気にする人もいるので、そうしたマナーがあることを覚えておこう。

乾杯が終わった後は、ぐっと飲み干すのではなく、席が離れた人などにも軽く黙礼をして、両手でグラスを持ち、少し飲んだらテーブルに置く。瓶ビールが置いてある場合は、両隣や向かいなど、近くの席の人でビールが減っている人のグラスにビールをつぎ足し、あらためてあいさつをする。

乾杯のあと、一段落したら、今度はあいさつ回りに挑戦しよう。瓶ビールを抱えて、役職の上の人から順番にあいさつに回るのが基本だ。瓶ビールがなければ、自分のコップだけ持ってあいさつ回りをする。

「役職順に回るということは、当然、事前に役職者の名前と顔を一致させておく必要があります。歓迎会に出席するまでには事前の準備も必要なのです」(伊東氏)

次ページ話が長すぎる! 失礼にならない切り上げ方とは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事