【完全保存版】東電株主総会、全議事録(6) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開

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で二つ目は、賠償の問題の議論の中で、東北のほうのいわゆる先祖伝来というか、その土地に住みながら被害を受けた人と、それから原発が稼働したあとに入ってきて、それなりのメリットを受けた人たちとの間に何らかの差を付けるべきだという議論は、一連のその会合の中でそういう話はなかったんでしょうか。

それから三つ目は、さっきお茶も出ないわ、軽食もでないわと。普通どこの企業の株主総会でもお茶が出ればいいほうで、軽食なんか私からすれば甘ったれるなと。そんな意識さえ持って、むしろ経費削減すれば当然のことなんで。長引くだと思えばお茶もペットボトルで持っていき、軽食も準備していくのが総会に出るあり方だと思うんですが、いかがでしょうか。以上です。(拍手)(やじ)

下河邉会長: はい、ありがとうございました。3029番、株主の●●様からご質問をいただきました。最初のご質問、火力発電、火力の稼働に伴うですね、健康被害の問題についてお尋ねをいただきました。常務の佐野よりお答えを致します。

佐野常務: 常務の佐野でございます。火力発電所を運転することによって環境問題いろいろ問題があるんじゃないのかというご質問でございますけれども、お答えさせていただきます。私どもの火力発電所につきましては、燃料が大半のところがLNG。それから油、それから石炭でございます。最初のLNGにつきましては、非常にこれは環境性に優れております。

でも燃料だけではなくて、さらに設備対策として、窒素酸化物等をとる、いわゆる脱硝設備、そういった物もしっかりと備えて環境面には十分配慮しております。それから油関係でございます。これは私ども十分ここのところは長年のいろんなやっぱり経験の中で、設備的な配慮を十分にしております。油につきましては窒素酸化物、硫黄酸化物、さらには煤塵等々をしっかりと地元の皆さまといわゆるお約束した協定に基づいた値以下になるように取り組んでおります。また石炭火力につきましても、これはいわゆる地元の皆さまとしっかりと協定を結びまして、その値以下になるように窒素酸化物、硫黄酸化物、あるいは煤塵等をしっかりと対応して、環境サイド的には十分取り組んでおりますので、何とぞご理解をよろしくお願い致します。

下河邉会長: はい、二つ目のご質問でございましたが、原子力損害賠償におけるあり方。差を付けるというような運用についてのお尋ねだったかと思います。常務の増田よりお答えを申し上げます。

増田常務: 常務の増田でございます。お答えいたします。被害を受けられた方々が非常に多数の方いらっしゃいますため、こうした中で迅速かつ適切な賠償を実現してまいるために、原子力損害賠償紛争審査会、これが出しております中間指針等々踏まえて対応することが、私ども必要と考えてございます。ただ、中間指針などに類型化されていないただ今のご質問のような損害、これにつきましてもできるだけ具体的にご事情を伺いしながら当社事故とそうとう因果関係認められる損害、これにつきましては今後も適切に対応させていただきたいというふうに考えております。以上でございます。よろしくお願い致します。

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