【完全保存版】東電株主総会、全議事録(6) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開

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下河邉会長: はい、質問をお受けいたします。挙手をお願い致します。アリーナ席南側1ブロックですかね。挙手をされている株主様。はい、お願い致します。
1218番・男性: 1218番、●●と申します。私は組織でいらっしゃって発言してらっしゃる方も結構いらっしゃると思う、まったく個人のフリーな株主として、単純な疑問とか意見なんですが、言わせていただきたいと思います。まず本来であればこういう状況の会社は潰れてますよ。潰れてないのが不思議なんですよ。

なんで潰れてないのか、私は株主として潰れたら困るんですよ、確かに。困るんだけど何で潰れてないのかなと。そうするとですね、皆さん、今壇上にそこに収まっていますけども、今ごろはハローワークとかですね、そのへんの公園をウロウロしてらっしゃるんじゃないですか。そういうこともあるんですよ。そのくらいの危機感を持ってですね、しっかり自分のやるべきこと、例えば被災した方のためにやるとか。そういうことを本当に真剣になってやっていただきたいと思います。

それから原発のあれですね、東京電力さんとしては原発を全くゼロにするというそういう選択肢というのはないんでしょうかね。私は原発っていうのは選ぶ選択肢はまったくないと思うんですよ。(拍手)原発の選択肢はない。これはもう当然だと思うんですよ。そこから発想して原発を使わない東京電力さんというものを描いていて、夢に描いているんですよ。それで株主となって、東京電力の株主ということで誇りを持ちたい、そう思っています。(拍手)

それから汚染水について何回も出ているようですが、いろいろ対策はしてらっしゃると思うんですが、そういう対策のあれを聞きたいんじゃなくて、いったい汚染水はいつになったら止まるのか、それを聞きたいです。そのへんの見通しはどうなんでしょうかね。以上です。

下河邉会長: はい、ありがとうございました。1218番、株主の●●様からお尋ねをいただきました。社長の廣瀬よりですね、お尋ねいただきました大変厳しい環境下にあります当社のですね、今後の経営としての取り組み、並びに原子力政策についての姿勢等について、社長の廣瀬よりまずお答え申し上げます。

廣瀬社長: 社長の廣瀬でございます。お答え申し上げます。危機感を持ってしっかり経営に当たれというご指摘、まったくそのとおりだと思っております。私どもはとにかく事故を起こした責任をしっかりと取っていく。すなわち福島の復旧・復興にとにかく全力をあげて対応するということ。それからもとより福島第1原子力発電所、大変皆様にご心配をおかけしている状況でございますので、これをしっかり徹底的に廃炉に向けて管理をしていくと。作業を進めていくということだと思います。

一方、そうした中でまさにこれが東京電力として皆様の前にこうして存在している一つでございますが、電力の安定供給をしていかなければいけないという、もう一つの私どもの責務がございます。こうした三つの取り組みについてですね、われわれは本当に危機感を持って、いずれも欠けてもいけないと思っておりますし、これすべて東京電力が主体的にやっていかなければいけないことだというふうに強く認識して、毎日毎日の経営に当たっていきたいというふうに思っております。ありがとうございました。

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