パリ男女にとって「下着」は何のためにあるか 妙齢のマダムほど面積の小さな下着を好む
花の都パリでは、バレンタインやクリスマスの前ともなると、リズ・シャルメル、オーバドゥ、シモーヌ・ペレールなどの有名ブランド店や老舗デパート「ボン・マルシェ」のランジェリー売り場が紳士淑女であふれ、いつもと違う熱気を帯びてきます。おひとりさまのムッシューだって、恥ずかしがるそぶりもなく堂々とランジェリーを物色しています。
日本では、バレンタインデーのお返しの日であるホワイトデーがあります。大昔、この日はいい日でした。
「ね、なんでホワイトデーっていうか知ってる? チョコのお返しに白い下着を送る日なんだって」。ボーイフレンドにそう言って、無理に下着の上下セット(実際にもらったのは白ではなくピンク)をゲットしたのもよき思い出です。
スーパーにも「露出度の高い下着」が並ぶ
ということで、今回は見えない部分のオシャレとセンシュアリティについて考えてみましょう。
フランス人の体は、思いのほか肉厚です。ボディパーツにメリハリがあって、立体感がスゴイ! 肌にピタッと張り付いたセミの羽のようなきゃしゃなレースブラも存在感があります。われらが貧弱ボディ用に作られた、パッド入り谷間形成ブラとは大違いです。ナチュラル感や素肌感を大切にするフランスでは、当たり前のことなのでしょう。ナチュラルが高じると、ノーブラとかポチ派になります。それも、決して珍しいわけではなく、相当の数です、フランスですもの。
アンダーはどうか。こちらでは、日本標準のようなフルヒップのショーツを、目にすることがまずありません。ショーツのヒップ部分は上も下も、あるいは上か下かを、露出させるデザインになっています。
高級ブランドメーカーやセクシー系のショップに限らず、スーパーの下着売り場にすら、ストリング(俗に言いう「ひもパン」)を置いています。しかも、バックだけではなく、フロントもほぼTです。
ちょっと待ってください。前もTで後ろもT? ヒップも大事な場所も隠さないって、いったいなんのために下着はあるの?
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