「ジャパンオイスター」がアジアを席巻する日 香港の富裕層が「被災地」三陸のカキを絶賛

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実は、雄勝ほど自然が豊かな地域も少ない。海だけでも、山だけでもない。森、川、田畑も、都会から消えたものが、すべてこの地域にはあるのだ。そこで、子供たちに対して生きた体験プログラムを行う。山で間伐からまき割り、まきで風呂をたき、かまどでご飯を炊く。それだけなら林間学校でもできる。だが、モリウミアスは、それだけではないのだ。漁師の漁船に乗って、魚を取りに行って、それをさばいて、食事をする。そんなそんな海も山も体験できる施設は、世界中探しても、そうあるわけではない。

林間学校だけでなく、漁業体験もできる。モリウミアスは世界中から注目を浴びる(モリウミアスでは、カキを育ててはいません)

「地域の暮らしを通して、農業、漁業、林業を体験できる場所です。口コミで日本全国から子供たちがやってきています。海外のサマースクールに通うような外国の子供たちも参加してきます。参加した子供の保護者の方からは『海外のサマースクールは確かに楽しい。でも、モリウミアスには楽しいだけでなく学びもある』、と家に戻ってきた子供が言っていた、という声も頂戴しています。リピーターも多くて、首都圏から年間5回も子供を参加させてくださった保護者の方もいらっしゃいます」

築93年の廃校が、世界有数の体験型宿泊施設に。2017年には大人が泊まれるアネックスもオープン

親と離れて、さまざまな地域から集まった同世代の子供たちと、暮らしを通して自然とともに生活していく大変さ、楽しさを学んでいく。モリウミアスでの暮らしから、持続可能な社会を学んでいくのだ。「モリウミアスは7泊8日のプログラムが基本ですが、家族で参加できる1泊2日や2泊3日のプログラムもあります。その場合も、保護者と子供は別の施設に泊まります。子供たちはさまざまな国や地域から集まることで、多様性を自然と感じるようになります」。

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