致命的に資料がわかりにくい人の6つの盲点 複雑な資料を「引き算」で劇的に変える
次のグラフは、上記の4「閉合」の法則の効果をあらわした一例です。右のグラフのように境界線や背景色がなくても成立するばかりか、むしろ見やすいのがわかります。
以上の法則を意識していれば、グラフから不必要な要素を取り除くことができます。
「クラター」を取りのぞく6つのステップ
それでは実際の例をもとに、グラフの中のクラターを見つけ、取り除き、データが語るストーリーを明確にしてみましょう。
シナリオ:あなたはITチームの管理職です。あなたのチームは、社内の技術的な問題を解決しなければなりません。そこで発生した仕事を請け負う際、数を把握するために便宜的にチケットを受け取ります。
昨年チームメンバーの数人が退職しており、その時点では人員の補充をしていません。相対的に増えた仕事量について、残っている従業員は不満を持っています。したがってあなたは今、採用の必要性を検討するように求められています。
またあなたは、昨年退職した人たちが抜けた穴が、チームの生産性にどのような影響を与えたかを知りたいと思っています。そこで、昨年の受け取ったチケット(受取チケット)と処理されたチケット(処理済チケット)の毎月の推移をグラフにしてみました(下図)。それを見ると、人員の不足により、明らかにチームの生産性が下がっていることがわかります。あなたは、検証のために作ったこのグラフを、人員採用を要求するための資料として作り替えたいと考えています。
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