仕事のスピードが速い人の「情報収集」のコツ

良質なインプットが仕事の生産性を上げる

誰でもほぼ無料で24時間いつでも情報を求められますが、玉石混淆で差別化が図れるような情報を得るにはリテラシーの高さが求められます。筆者が講師を務めたある研修の演習で、多くの人がグーグルとウィキペディアを頼りにレポートを作成し、同じような品質で同じところで間違っているレポートを出してきたことがありました。グーグルはすばらしい検索サービスですが、使う側がキーワードを知らなければ、欲しい情報にたどり着く可能性も低いでしょう。自分が情報を得たいテーマの全体観が見えないままグーグル先生に教えてもらうのは無駄が多い試みです。最近問題視されているまとめサイトなども出典が不明なことが多いため、鵜呑みにするのは危険です。

かくいう私もオンラインでいくつか連載をしていますが、書籍とは違った書き方をしています。書籍が映画の本編だとしたら、オンライン記事は予告編という位置付けで書いています。短時間で興味を持ってもらい、じっくりと書籍やセミナーで全体をつかんでほしいと考えています。インターネットだけで情報収集を終了するのではなく、体系的で深い情報へアクセスする入り口と考えてもよいでしょう。

入り口としての活用の他に、何といってもリアルタイム性がインターネットの強みです。他のメディアは情報に手が届くようになるまでに一定期間必要ですが、今まさに起こっていることに対するさまざまな見解もいち早く発信されます。たまたま検索で出てきた情報で満足することなく、さまざまな見解に触れ、良質なコンテンツにたどり着けるリテラシーを身に付けるとよいでしょう。

良書にあたれば投資対効果は非常に高い

・書籍

書籍=質が高い、とまでは言い切れませんが、それでも2千円前後という安い価格帯で、情報を得たいテーマの全体感が見えやすく、実践した人の知見が得られるものも沢山あります。プロの目を通していないブログなどと違い、紙の書籍は一応出版社が世に出すという判断をしているのである程度は情報の信頼性もあり、良書にあたれば投資対効果が非常に高いでしょう。特に海外書籍の翻訳本は、本国で売れたという実績もあり、質・量ともに高いリサーチをしているものが多いのが特徴で、グローバル動向を知るうえでも、参考になるものが多いでしょう。

しかし、たまたま見つけた本を1冊だけ読むというやり方では書籍の良さを生かしきれません。関連テーマで少なくとも5冊、時間に余裕があれば10冊は目を通したいところです。これは自分が慣れている分野なら差分の情報を得ればいいので3冊、まったくの新領域なら20冊と今持っている知識量に合わせて決めるとよいでしょう。

書籍もインターネット同様、パッと飛びついた1冊を鵜呑みにするのは危険です。多くの書籍を読むことによって、共通見解と相違見解が見えてきますので、複数冊読むことをお勧めします。

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