鉄道が登場する映画は海外でも「名作揃い」だ

「鉄」の視点であの名画を見てみると…

ランディ機関区にある、レジスタンスを顕彰する記念碑(筆者撮影)

ヨーロッパ映画では、戦時中の鉄道員によるレジスタンスを描いた作品が忘れられない。第二次大戦中の1945年に製作された「鉄路の闘い」(原題 “La bataille du rail” 1946年)はフランスの巨匠ルネ・クレマンの初の長編作品。フランス・レジスタンスとドイツ軍との戦いを描いた名作だ。軍用列車で兵員の補給を図るナチス・ドイツを妨害するため、フランスの鉄道員たちがサボタージュや列車を転覆させるなどして戦ったという実話を元に、セミ・ドキュメンタリータッチで描いている。出演するのは、実際にレジスタンスに参加した人々だという。

筆者はこの映画の舞台のひとつ、パリ・モンパルナス近郊の「ランディ機関区」を訪れた際にある碑を見つけた。それはまさにこの地でレジスタンス運動が起こり、戦いに散った鉄道員たちを顕彰する記念碑で、筆者もその場で黙祷を捧げた。今もフランス国鉄の鉄道員は、レジスタンスをしっかりと顕彰しているのである。

アクションものに欠かせない鉄道

同じくフランスのレジスタンスを描いた「大列車作戦」(原題 “The Train” 1964年・ジョン・フランケンハイマー監督)は、第二次世界大戦末期の1944年、ナチス・ドイツによるフランス占領下のパリが舞台だ。

敗色濃くなっていたドイツ軍の将校がパリの美術館からゴーギャン、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、といった絵画の略奪を図り、列車でドイツに運び出そうとする。そこで操車係長のラビッシュ(バート・ランカスター)たちレジスタンスは美術品の運び出しを阻止するべく、機関車に細工をして列車を脱線させるなどの妨害工作を展開する。当時のSNCF(フランス国鉄)全面協力により、列車脱線転覆などレジスタンスとドイツ軍将校との壮絶なアクションシーンが繰り広げられる大作である。

外国映画において鉄道は主にアクション映画に多く登場しているが、その代表作といえるのがイタリア・イギリス・西ドイツ合作の「カサンドラ・クロス」(原題 “The Cassandra Crossing” 1977年・ジョルジュ・パン・コスマトス監督)だろう。

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