アマゾン、クラウドめぐり巨人IBMと火花

大企業、政府向けで頭角現すアマゾン

7月21日、拡大するクラウドコンピューティングビジネスで、IBMがオンライン小売大手アマゾン・ドット・コムの思いもよらない挑戦に直面している。写真は2008年7月、コロラド州で撮影(2013年 ロイター/Rick Wilking)

[サンフランシスコ 21日 ロイター] - ハイテク業界の格言「IBMを買ったことで首になった者はいない(no one ever got fired for buying IBM)」は、「ビッグブルー(米IBMの通称)」が数十年間にわたってコンピューティングサービス業界で代表的な存在であることを示しているが、拡大するクラウドコンピューティングビジネスでは、オンライン小売大手アマゾン・ドット・コムの思いもよらない挑戦に直面している。

アマゾンの「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」は今年、IBMに競り勝ち、中央情報局(CIA)との6億ドルの契約を獲得。IBMはこの件で異議を申し立てているが、このエピソードはアマゾンがいかに大企業や政府機関向け情報技術・サービスプロバイダーとして頭角を現しつつあるかを示している。

これにより、アマゾン株は25日の第2・四半期決算発表を前に過去最高値を更新。アマゾンはAWSの業績を公表していないが、米金融街ではAWSは小売り事業を上回る成長スピードとなっており、利益率も高いとみられている。

AWSが2006年に開発したパブリッククラウドコンピューティングは、企業に対し、他の顧客と共有されたデータセンターからコンピューティングパワーやストレージといったサービスを提供。企業のコスト削減などにつながっている。

アマゾンは、韓国のサムスン<005930.KS>や米製薬大手ファイザー 、米公共放送PBS、米航空宇宙局(NASA)といった顧客を抱えている。

Cowen & Coのアナリスト、Colby Synesael氏は「AWSは情報技術(IT)業界に相当な影響を及ぼしており、IBMといった既存の大企業は対応に追われている」と指摘する。

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ネット通販の巨人アマゾンが小売業者を次々駆逐している。ただ、活路はある。負けないためのキーワードは「ラストワンマイル」と「サブスクリプション」。ポストアマゾン最右翼の中国企業や、日本のネットスーパーなどの最前線をルポ。