アマゾン、クラウドめぐり巨人IBMと火花 大企業、政府向けで頭角現すアマゾン
[サンフランシスコ 21日 ロイター] - ハイテク業界の格言「IBMを買ったことで首になった者はいない(no one ever got fired for buying IBM)」は、「ビッグブルー(米IBMの通称)」が数十年間にわたってコンピューティングサービス業界で代表的な存在であることを示しているが、拡大するクラウドコンピューティングビジネスでは、オンライン小売大手アマゾン・ドット・コム
アマゾンの「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」は今年、IBM
これにより、アマゾン株は25日の第2・四半期決算発表を前に過去最高値を更新。アマゾンはAWSの業績を公表していないが、米金融街ではAWSは小売り事業を上回る成長スピードとなっており、利益率も高いとみられている。
AWSが2006年に開発したパブリッククラウドコンピューティングは、企業に対し、他の顧客と共有されたデータセンターからコンピューティングパワーやストレージといったサービスを提供。企業のコスト削減などにつながっている。
アマゾンは、韓国のサムスン<005930.KS>や米製薬大手ファイザー
Cowen & Coのアナリスト、Colby Synesael氏は「AWSは情報技術(IT)業界に相当な影響を及ぼしており、IBMといった既存の大企業は対応に追われている」と指摘する。