App Store 5周年、これまでとこれから アップルのモバイルビジネスはどう変わる?
App Storeが5周年、その変遷とは
アップルのiPhone、iPadから利用することができるアプリ配信プラットホーム「App Store」が5周年を迎えた。2008年7月10日、日本でもiPhone 3Gが発売された日からiPhone向けにアプリを配信する場としてApp Storeが開設され、ユーザーは無料、有料でアプリを簡単にダウンロードすることができるようになった。同時に開発者は、自作のアプリを簡単にユーザーに届け、収益化する方法を手に入れた。
最初に、App Storeのこれまでのマイルストーンをご紹介しておこう。
日本でApp Storeは、iPhone 3Gが発売された2008年7月10日からスタートした。ソフトバンク表参道には、渋谷まで届くほどの行列ができたが、発売当初は日本でのiPhoneに対する風当たりは冷たかった。
ただその後は、iPhoneのセールスが一気に伸び、App Storeのダウンロード数も右肩上がりで上昇していった。
・2008年7月10日:App Store開設
・2009年4月4日:10億ダウンロード達成
・2009年6月8日:iPhone 3GS発表、アプリ数は5万を超える
・2009年9月28日:20億ダウンロード達成
・2010年4月3日:iPad発売、iPad向けアプリの配信が始まる
・2011年1月22日:100億ダウンロード達成
・2011年10月4日:iPhone 4S発表。50万以上のアプリ数を揃え、180億ダウンロード達成
・2012年3月5日:250億ダウンロード達成
・2013年5月16日:500億ダウンロード達成
・2013年6月10日:これまで開発者に支払われた総額が100億ドル(約1兆円)に到達
ダウンロード数を見ると、非常に短期間にアプリのダウンロード数が拡大していることが分かる。開発者に対して支払った利益分配の総額が約1兆円に達したということは、開発者 7:アップル 3の分配であることから、アップルはApp Storeのプラットホームだけで、5年間に約4300億円を売り上げたということだ。
2ヶ月ちょっとでダウンロード数を倍増させている活況と、ライバルの追い上げと成長鈍化による苦境とは、正反対に見えるが、まさにApp Storeに関するアドバンテージが、アップルのモバイルビジネスの屋台骨になっていくことを示唆している。
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