男子進学校・桐朋生がガチで縄跳びする理由 「地道な努力を怠らない」それが重要だ

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1952年のヘルシンキオリンピックに体操日本代表として出場した金子明友教諭が、まさにその年、桐朋の体育の授業で縄跳びを導入した。その後、1960年代に、太田昌秀教諭が、体操の規定演技と同様のロジックで、技を難易度別に体系化した。現在の「規定種目」は、もう30年以上変わっていない。

縄跳びは努力が9割

授業時間だけでは足らず、休み時間に体育教員を捕まえて、その場で検定を受けようとする生徒も多い。可能なかぎり、対応する。

生徒に配られている練習カード

「縄跳びは努力が9割。縄跳びでもマット運動でも鉄棒でも、技ができたときの喜びを知ってほしい。コツコツ努力を積み重ねれば、どんなことでもできるようになることを知ってほしい」

神本教諭がこっそり教えてくれた。「あの生徒は学年でもトップクラスの成績なんですよ。跳び方もきれいですよね」。縄跳びが上手な生徒は、大学進学の面でもよい結果を残していることが多いのだそうだ。縄跳びが学力を引き上げるということではない。一時間一時間の授業を大切にして、地道な努力を怠らないことが重要な点で、縄跳びと勉学は共通しているということだ。

おおたとしまさ 教育ジャーナリスト

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Toshimasa Ota

「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。著書は『名門校とは何か?』『ルポ 塾歴社会』など80冊以上。著書一覧はこちら

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