地下鉄を便利にする「東京メトロ」次の一手 ベンチャー企業から新たなアイデアを大募集
ITを使わないアイデアを出した唯一の企業は株式会社タダク。同社では、日本で自国の文化や料理を教えたいという在日外国人と受講希望者のマッチングサービスをしている。現在、登録している外国人は70カ国200人。東京メトロ沿線に住む人も少なくない。そこで、そうした外国人の家を訪ねる一種の世界一周スタンプラリーの開催を提案した。さまざまな国の人の家を訪ねることで外国人に慣れれば、2020年に大勢の外国人がやってきても臆せず親切にできる。語学の勉強よりも、まずは外国人に慣れることのほうが「おもてなし」には有効だというわけだ。
これら6社の中から受賞企業に選ばれたのは、プログレス・テクノロジー、ログバー、タダクの3社。高い技術力や、サービスの新規性が評価された。
東京メトロから世界へ発信
これからの駅や街がどのように進化していくのか。その一端を垣間見たようなプレゼンだった。東京の縮図のような東京メトロだからこそ、応募者は東京メトロの構内や沿線に留まらないダイナミックなアイデアにチャレンジできたのかもしれない。受賞企業が決まったことで、近いうちに実証実験が始まるだろう。その結果がどのように現実にフィードバックされるのか。今から楽しみだ。
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