うんざり!「紋切り型」就活トークは通じない 人事担当者が就活生に贈る事前アドバイス

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ただし自己分析にこだわりすぎるのもよくない。そもそも20代の若者の人生はこれから。企業が望むのは学生がミスマッチすることなく就活してくれることだ。

自己分析と並行して企業研究を進めるのが就活の王道だが、企業研究で重要な指標が採用実績だ。いままで先輩が入社している企業なら、自分が入社できる可能性がある。実績のない企業への応募は、入社確率は低くなる。採用担当者も求人票やOB・OGの就職状況を把握することをすすめている。

・大学OBの就職状況の把握。(従業員規模1001人以上、メーカー)
・学校にある昨年の求人票に目を通し、大企業5社、中堅企業5社、中小企業5社程度、自分の興味ありそうな会社を見つけ、共通点を挙げる。企業研究の一環。(同1001人以上、メーカー)

身内は緊張しない、目上の他人と話せ

自己分析や企業研究とともに人事担当者が推奨するのがOB・OG訪問だ。コメントを読むと、その目的を「業界情報の収集」としているが、自己分析にも有益である。自己分析は過去のエピソードをもとにすることが多く、先生や親、友だちからの話をまとめる。しかしこれらはすべて自分が知っている身内の人。緊張することなく話せるだろう。が、社会人になると、知らない他人との会話が多くなる。目上の他人と話すとき、きちんと話せるかどうか、どういう言葉づかいになるか。これも自己分析の一種であり、面接の練習にもなる。

・業界研究、自己分析、OB・OG訪問など。(従業員規模1001人以上、運輸・不動産・エネルギー)
・広い視野での業界研究。できればOB・OGに聞いてみる。(同301~1000人、サービス)
・様々な業界の社会人にOB訪問し、社会の仕事像を持ってもらう。(同300人以下、マスコミ・コンサル)
・情報収集(OBOG訪問等で仕事のイメージを具体化していく)。(同300人以下、マスコミ・コンサル)
・社会人とのコミュニケーション(同300人以下、マスコミ・コンサル)

「学生生活を充実させるべきだ」という意見は、規模が小さい企業に多い。その内容を読んでみると、「3月までに学生が準備しておくべきこと」というよりも、「こんな学生に来てもらいたい」というメッセージが託されている。採用担当者は学生との新鮮な会話を期待しているが、実際には紋切り型のトークしか話せない学生ばかりでうんざりしているという。”就活トレーニング”に毒されない学生に来てもらいたいと願う採用担当者は多いのだ。

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