続いて、エレベーターに乗って一発でバレるのが「その人が他人にどの程度配慮しているか」どうかだ。
「うるさい人」「タバコ臭い人」いませんか?
これは香港の二流の人に顕著だが、エレベーターという密室空間にもかかわらず、フルスロットルの大声で、怒鳴り散らすような声で会話をしつづける人が少なからずいる。
「なぜ香港の一般ローカル市民の方々は、あれほど声が大きいのか」「広東語は大声で叫ばないと、正しく発音できないのかしら」などといぶかっている人も1人や2人ではないはずである。
「サウナ」や「エレベーター」という密室空間でも、あの迷惑防止条例完全違反な声のボリュームで話しつづける人は、香港に限らず、どこの国にも一定数、存在する。
こういう他人に配慮のない二流の人に限って、エレベーターの中で、タバコの臭いを充満させたり、大声で携帯電話で話しつづけたりする。
さらに三流に転落しかねないほど傲慢な人になると、自分が乗った途端「閉じる」ボタンを、それこそ高橋名人並みのスピードで、1秒間で16連打し、自分の「気の短さ」具合をものの見事にバラしてしまう。
漫才コンビ「海原やすよ ともこ」の「大阪のおばちゃんネタ」で風刺されている関西のおばちゃんではないが、向こうから人が入ろうとしているのに、高橋名人と化して「自分以外の急いでいる人など関係ない」とでも言わんばかりの傍若無人ぶりを発揮するような、二流の人たち。
エレベーターに乗ると、その人の「他人への配慮の有無」が、あらゆる細部ににじみ出ることを肝に銘じなければならない。
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