「尊敬できない上司」にありがちな10の悪習 自分が将来なりたい「お手本」を見つけよう
⑤責任を押しつけない
仕事がうまくいったときは部下と成果を分かち合い、問題が発生したときは自ら責任を負い、部下を守ってくれる。
⑥理解力がある
部下がミスをしても、理解して寛容に対処してくれる。決して厳しく責め立てたり、罰を与えて懲らしめたりしない。
⑦問題解決の能力が高い
優先的に対応すべきことをすばやく処理し、部下に対しては問題解決の方向性を示すことで経験を積ませてくれる。
⑧話を聞いてくれる
部下の意見を真剣に聞いてくれる。古いやり方を刷新するといった提案にも耳を傾け、胸の内を吐き出させてくれる。
⑨ユーモアがある
ユーモアがあり、職場の雰囲気を明るくしてくれる。仕事中に冗談を言っていてもいちいちとがめない。
⑩弱い者の味方
グループの中で力の弱い人物にも目をかけ、尊重してくれる。
「悪い上司」だからこそ学べることもある
もし初めての職場で、仕事ができて、人の使い方もうまく、温和で親しみやすい上司に出会えたなら、あなたはとても幸運です。その上司はきっとあなたのことを尊重し、自信を与え、社会人としての人生の基礎を築いてくれるでしょう。
しかし、世の中はそう甘くありません。大抵の人が、自分は運が悪い、いい出会いがないと嘆いています。「職場が変わっても、上司は似たり寄ったり。嫌なやつばかりだ」と。けれども「悪い上司」にもメリットはあります。自分を育てる“学校”になってくれるからです。
中国・杭州の会社で働くある女性エンジニアは、3度の転職を経てもなお気の合う上司に出会えず、途方に暮れていました。どの上司も、彼女に一方的な命令を下すように仕事を言いつけ、質問さえ許さず、一瞬で内容を理解することを求めたのです。ミスをすれば激しい叱責と侮辱の言葉が浴びせられました。
その結果、彼女はあきらめてすべてを投げ出したか? ――もちろん、しませんでした。現実を受け入れ、強い忍耐力で上司の横暴に対抗しながら、自分の仕事に集中することに努めたのです。
劣悪な環境の中にも学びはありました。少しずつ環境に適応し、自分がやっていることの意義に気づくこともできました。「いい上司」からは決して学べなかった多くのことを「悪い上司」から学んだのです。
尊敬できる上司を見つけることは、いい会社に入ることより重要です。ただ、理想と現実が違っていてもあきらめる必要はありません。悪い上司という“学校”の中でも、生涯役に立つような技術を学び取ることができるはずです。
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