鉄道での「箱根駅伝」観戦はここがベストだ 駅近くの観戦ポイントを効率よく回るには

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■当日朝でも間に合う復路の小田原中継所

3日の復路は、朝8時に芦ノ湖を出発する。復路は一斉にスタートするのではなく、往路の到着時間の差を保ちながら、順番にスタートしていく。復路スタートを見たいという人は、遅くとも朝6時台には箱根湯本駅からバスで移動するしかない。

東京都内などからアクセスするのであれば、それほど無理がないのは箱根湯本駅前や小田原中継所などだ。昨年、復路の小田原中継所通過は8時58分ごろ。ここから考えると、箱根湯本駅前なら8時40分過ぎ、小田原中継所通過も8時50分過ぎを目安にすればいいだろう。箱根湯本駅前通過にギリギリ間に合いそうなのは、新宿駅を6時51分に出る小田急線の急行。小田原乗り換えで箱根湯本に8時42分に着く。

復路の7区では、往路の4区と同じく国府津駅前と大磯駅入口が鉄道でアクセスしやすいポイントとなる。7区はこれまでの区間最高記録が1時間2分32秒で、昨年の平塚中継所通過は10時ごろのため、大磯駅入口通過はおおよそ9時50分過ぎになるだろう。このあたりだと都内からもアクセスしやすい。

逆に、箱根湯本駅前や小田原中継所で観戦した場合は乗り継ぎもあるため、時間的にかなり厳しい。時刻表と実際の通過時刻と相談しながらとなるが、基本的にはあきらめたほうが無難だろう。

復路も横浜駅東口はベストスポット

沿道には多くの観衆が詰めかける(イメージ)(写真:しゃとる / PIXTA)

8区は鉄道でアクセスしやすい観戦ポイントはないものの、優勝争いやシード権争いに大きく影響し、エース級が集う9区には横浜駅東口という超メジャーな観戦ポイントがある。昨年の記録をベースにすると、横浜駅東口通過は11時45分過ぎと見込まれるが、大勢の人が訪れるのは確実だ。

そしてラストの10区。鉄道ファンなら、京浜急行蒲田第一踏切跡の観戦ポイントを忘れてはならないだろう。2012年に完全立体交差化が完成するまでは、京急空港線の踏切をコースが横切っていた場所だ。

読売新聞東京本社前のゴール到着予定時刻は、13時30分ごろ。何よりも見たいゴールへは、京急蒲田駅からだと京急線・都営地下鉄浅草線・三田線を乗り継いで約30分かかる。蒲田で観戦していた場合はギリギリになりそうだが、横浜駅東口からであれば十分間に合うだろう。

今年の箱根駅伝ではどんな熱戦が繰り広げられるだろう?テレビやラジオで楽しむのもいいが、鉄道を利用して観戦してみるのはいかがだろうか。

小林 拓矢 フリーライター

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こばやし たくや / Takuya Kobayashi

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。在学時は鉄道研究会に在籍。鉄道・時事その他について執筆。著書は『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)。また ニッポン鉄道旅行研究会『週末鉄道旅行』(宝島社新書)に執筆参加。

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