アフリカ「人口ボーナスの果実」は早い者勝ち 「DMM.com×ビィ・フォアード」対談〈後編〉
日本企業は現地で好印象だが…
亀山:前編で、中国企業が積極的にアフリカ進出を展開しているという話をしたじゃない。で、現地の雇用を奪い、資源を持ち去っているという悪いイメージがあるということなんだけれども、俺はもっと日本人が、中国人のしたたかさ、たくましさを学んだほうがいいと思っているんだよ。
山川:たしかに、中国人のしたたかさは、今の日本人にはないものですね。
亀山:うん。大事なのは、やはりビジネスにつなげることでしょう。そうしないと、おカネが消えてしまう感じがする。シビアな言い方かもしれないけど、単なるボランティアでは続かない。ある程度、収益につなげていかないとね。
一方でアフリカ側も、自活できるようにならなきゃならない。何でも受け取りっぱなしでは、技術も身につかないでしょう。だから、一方的な援助には反対。ビジネスを通じて、日本は技術やノウハウを提供しながら、自分たちの収益につながるようにする一方、アフリカ側はどんどん積極的に技術やノウハウを吸収し、明日のアフリカを支える若い世代に、受け取ったものを伝授していく必要があると思うよ。
山川:アフリカに行って、車で走っていると、ちょっと面白いものが見えると思います。それは道路なのですが、一定区間の道路はアスファルトがとても綺麗に敷かれていて、車もスムーズに走れるのですが、その一定区間を超えると、同じアスファルトが敷かれているはずなのに、いきなりガタガタになります。想像できると思いますが、ガタガタのアスファルトは、中国企業が施工したもの。綺麗に敷かれていたのは、日本企業が施工したものです。
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