手が異常に冷える場合に疑われる「疾患」は? 寒さやストレスが引き金となるレイノー現象

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レイノー現象を治療することはできず、確固とした科学的根拠に基づいた治療法もほぼ存在しない。しかし、症状を緩和させる方法には確立されたものがある。最も重要なのは、暖かくしていることだ。

暖かくする方法として私が行っているのは、特に腕と脚に重ね着をし、発生した余分な熱が手と足に伝わるようにすることだ。この方法は、アイススケートとスキーで覚えたものだが、これを冬のニューヨークでのサイクリングやハイキングに応用している。また、帽子やネックウォーマー、風を通さないアウターも非常に効果的だ。

5本指手袋よりミトンが効果的

5本指の手袋よりもミトンのほうが手の暖かさを保てる。手袋を使っていないときはスチーム暖房機の上に置き、暖房機の下にブーツを置いている。私の短い腕も役に立つ。袖を引っ張って手の上まで伸ばせるので、さらに寒さを防げるのだ。この冬は、充電式の加熱手袋を試してみるつもりだ。使い捨てカイロよりもずっと長持ちする。

私は冷凍庫の近くにも手袋を置いておき、冷凍食品を取り出す時に使っている。秋から春にかけて、眠る時に手袋をはめる人もいる。私はソックスをはいて眠っている。

レイノー現象の治療薬として認められた医薬品はないが、高血圧の治療薬として使われるカルシウムチャネル拮抗薬が有効な場合がある。小血管の周囲の筋肉を弛緩させて、血管を拡張させるのである。

(執筆:Jane E. Brody記者、翻訳:東方雅美)

© 2016 New York Times News Service
 

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