「可愛げがない」と言われる人に欠けた視点 そこには意外に深いメッセージがある

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あなたは新人として、自分なりに精いっぱい頑張っているし、目配りもしているのでしょう。しかし、実は自分のことでいっぱいいっぱい、という部分だってあるのではないでしょうか。新人なのですから、当然だと思います。

次のステージにきている

でも、先輩たちが、「可愛げが足りないよな」と言ってくれたのは、あなたが次のステージに来ているからかもしれない、とは考えられないでしょうか。

教えてくれる相手の気持ちを慮ることが難しい時期は終わって、感謝の気持ち、先輩たちのおかげという謙虚な気持ちを持つこと、さらには、一緒に働く人たちを心地よく動かしてより良い仕事をする基礎をつくること、そういうことまで意識していべき時期になったのかも。つまり、何にもできない、周囲も見えない、そんな新人時代は、もう卒業、というメッセージだと考えてみてはどうでしょう?

あなたのご相談からは、「なるほどね、あなたには可愛げがないわ」というような印象は受けないし、事実としても「これはこうしたほうがいい」と具体的にアドバイスするのは難しいけれど、十分に「可愛げ」の素質はあると思いました。いろいろな先輩がいるでしょうから、デキる人ばかりではないかもしれませんが、それでもやっぱり先輩には、あなた以上の知見があるはずです。「また教えてあげたい」と思ってもらって損はないと思います。

あなただったら、どうコミュニケーションされたら、「もっといろいろ伝えてあげよう」と思うでしょうか? 想像力を働かせて、きちんと自分の言葉で謝意を伝えてみる。そんなことから印象もきっと変わっていくでしょう。

「可愛げがない」と伝えたら、急に可愛いヤツになる、なんて素敵な変身じゃないですか。やっぱり可愛げある新人でいることには、たくさんのメリットがあるように思えてなりません。自分の言動を謙虚に振り返ってみて、「可愛げ」を意識してふるまってみたら、仕事の幅もぐんと広がるかもしれませんよ。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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