日本株は15日のFOMC終了後どうなるのか 為替はいったんドル高円安終了の可能性も
日経平均株価がアベノミクス相場の高値から下がり始めた昨年8月以降、先物と現物株を合わせた海外投資家による日本株の売り越し額は、2015年8月第2週-今年9月第4週までの累計で12兆9800億円程度でした。
一方、2015年8月第2週-今年11月第5週(最新情報)までの累計でみると8兆7600億円の売り越しです。ということは、海外投資家は10月以降、先物と現物株を合わせて、すでに4兆2000億円程度買い戻している(売り越しの減少分)ことになります。
しかし、価格帯でみると、海外投資家による1万8500円以下の売り越し額は、おおむね7兆円程度と推測できます。足元は1万8500円を上回っているにもかかわらず、まだ買い戻せていません。日経平均株価の水準だけで判断するのも無理はありますが、依然として買い余力があるということがいえます。
日経平均は年明けに2万0361円前後まで上昇も
今年1年間の日経平均株価の動きを1本の「年足」のローソク足で示すと、今のところは長い下ひげのある「タクリ足」となります。たとえを述べますと、2012年後半から始まった上昇相場(山登り)の途中で足を滑らせ(調整)たものの、スノースパイクが体の支えとなり、さらに一歩上段に踏み上がろうとしているのが、今の上げ相場です。
上昇相場の途中にでる「タクリ足」は続伸の可能性が高く、2017年前半ぐらいまではその力は残っているはずです。まずは、クリスマス休暇明けの海外投資家の行動が、年末に向けた株価の「掉尾の一振」につながるかに期待したいところです。
いつまで上昇するかのタイミングとしては、海外年金による日本株への資金配分が予想される年明けの1月中旬ごろがポイントになりそうです。日経平均の上値メドとして考えられるのは、2月12日の安値(1万4865円)から4月25日高値(1万7613円)までの上昇幅2748円を、4月25日高値に加えた2万0361円処が考えられます。
ピンとくるのは、トランプ氏が米大統領に就任するタイミングに近いことです。その手前で高値を付けて調整に入る見立てで、その後はおそらくトランプ氏の政策などへの不透明さがいよいよ出ることで、2月あたりまでの調整要因になるような気もします。
もし、2月までの調整が深ければ、2017年はモミ合い相場になるイメージを持っていますが、2月の調整が浅ければ、3月~5月は再び上昇相場となり、日経平均の2万2000円~2万3000円は実現不可能な高値ではないと思います。ただし、2万円を大きく上回っていく局面では、円安かどうかはあまり関係ないような気がします。
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