「イケイケ相場」は何をきっかけに崩れるのか

「2017年の日経平均2万円超」には異存なし

日米の株価を一段と上げるのに一役買った2人。「株価が下がる時」は何がきっかけになるのだろうか(写真:AP/アフロ)

「2017年日経平均2万円超」は十分あるが…

足元の株価の上昇をどう見ればいいのだろうか。筆者は、市場(現在の株価)と足元の景気や企業業績などを勘案した実態面から考えて、「短期的に足元の『トランプ相場』による株価上昇は行き過ぎだ」と考えていた。だが、行き過ぎの状態はここへ来てさらに拍車がかかっている。

「なぜ実態面から行き過ぎだと判断するのか」という点は、後で詳述するが、短期的には国内株価の上昇は、売り方を担ぎ上げて買い戻しを誘う動きや、短期筋の買い仕掛けなど一部投資家の行動、上昇に対する意外感など、心理面によるところが大きいと考える。

実は、大きな流れ(たとえば来年の国内株価動向)という点では、国内株価の全般的な水準は予想PER(株価収益率)などから見ても、割高感はまだない。また、投資環境についても、たとえば世界的な景気持ち直しのなかで、これまで不振だった日本からの輸出は、数量ベースでは前年比の数値が水面上に浮上しつつある。したがって、日経平均株価が2017年に2万円を超えることは十分ありうると見込んでいるが、目先は行き過ぎの調整が必要だと予想している。

特に行き過ぎ感が強いのが、このところ相場をけん引している銀行株の上昇だ。米国における銀行株の上昇は、金融業界における規制緩和の思惑が先行しすぎているきらいはあるが、米国経済が回復を持続しているため融資量の増加が期待できるうえ、長短金利の上昇が見込まれることから融資採算の改善も予想される。したがって、米国で銀行株が上昇するのは正しい現象だ。

次ページ日本の銀行は米国とは条件が違う
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