――問題について、社内からの指摘はなかったのか。
守安:一部にそうした懸念もあったが、11月中旬以降に外部からの声が大きくなった。私自身の認識としては、WELQの医療記事については夏前から外部からの指摘があり、監修していただけるところを探していた。
公開しているものを順次監修していけばよいのではないかと思っていたが、その認識に世間とのズレがあった。転載問題に関して言うと、私はマニュアルを見たことがなく、先週月曜日に配信されたBuzzFeedの記事を見て初めて知った。
――業績への影響は?
小林:キュレーション事業は今第3四半期には若干の黒字を見込んでおり、来年度には10億円の四半期利益を目指していたが、今回の件を受け、事業の状況が大きく変わった。金額の影響は現在精査している。買収によってのれんが発生している企業はiemo、Find Travel、ペロリの3社で、現時点でそれぞれ7.9億円、1.3億円、26.5億円ののれんがある。
「村田マリ氏はマニュアルを把握していない」
――キュレーション事業を統括している村田氏が登壇していないのはなぜか。今回の問題について、村田氏からどのような報告を受けているのか。
守安:ここまで大きな問題になったので、会社のトップである私が説明するのが筋だろうと判断した。マニュアル問題については、本人に聞いたところ「把握していない」という答えだった。責任の所在については、第三者委員会による調査の中で決めていく。
――権利侵害に対して、どのように対応していくのか。
守安:現在の所、窓口を開設しており、問い合わせがあれば調査ができる状態になっている。個別の問い合わせについては一件一件対応していくが、全体としてどのように対応すべきなのかという点については、現時点では決まっていない。
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