したがって、女性に告白した際に「友達でいましょうね」と返されたら、それは大方のケースでフラれたということです。百歩譲って「異性の友人も交際相手である」という説に同意するとしても、それはせいぜい10代、それも中学生くらいまでの話ではないかと思います。そもそも、いつまでも「異性の友人」のままで、ちっとも「異性の恋人」に発展しないなら、それこそまさに“草食系”ではないかと思います。
もう1度問います。交際とは何でしょうか?交際とは、彼氏・彼女という「恋人がいる」ということです。だとすれば、「異性の恋人(婚約者含む)がいる」という項目にこそ着目すべきです。
「出生動向基本調査」のデータに基づき、経年推移で検証してみたいと思います。
これによれば、1982年から2015年にかけて「異性の恋人(婚約者含む)がいる」という男性は、
22%(1982年)→22%(1987年)→26%(1992年)→26%(1997年)→25%(2002年)→27%(2005年)→25%(2010年)→21%(2015年)
と、途中でむしろ一旦上昇し、現在は1982年時点の水準に落ち着いたに過ぎないことがわかります。大きな流れでみれば、ほぼ変わらないと言ってもいいでしょう。
女性も同様です。上下幅は男性よりも激しいようですが、ほぼ変化はありません。むしろ、2002年に最高値の37%となり、2015年は30%と、1982年の24%よりずっと高くなっています。
彼女がいる割合は、いつの時代も3割程度
つまり、「(彼氏・彼女などの)交際相手がいる率」というのは、長期的な視点で見れば、いつの時代もほぼ30%前後で変わらないと断言できます。例えば、学校のクラスに20人の男子がいたとして、その中で彼女がいる人はせいぜい6人程度ということ。そう言われてみれば、確かにそんなものだったと感じるのではないでしょうか。
男たちは(女もそうですが)、恋愛をしなくなったのでも、できなくなったのでもありません。草食、絶食、と指摘する50代の大人達と大して違いはなかったのです。いつの時代でも、7割の男には彼女なんていなかったのです。
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