「やる気はあっても動けない」自分を操るコツ 脳科学的に正しいやり方、教えます
声かけのケースなどからもわかるように、「行動が感情を支配する」のです。多くの人は「感情が行動を支配する」と逆に考えているように思いますが、そうではないのです。
ですから、大切なのは、まずは「取りかかる」ことです。でも、興味や好奇心が湧かない作業に取りかかるのは、誰にとってもつらいこと。そんな時には、やる気ホルモンが分泌されていないので、「すぐやるべき」と頭ではわかっていても、体が動きません。そういう人におすすめなのが、次の作戦です。
①まずは取りかかる
②一定の時間を設定し、その時間内にはほかの作業をしない
③少しずつ、作業時間を延ばしていく
どんなにおもしろくない作業でも、続けているうちに集中力が湧いてきます。こうした現象を「作業興奮」と言います。何らかの行動を起こすことで、やる気ホルモンが分泌されやすくなるのです。
いつの間にか片付けていた…は「作業興奮」
みなさんにもこんな経験はないですか? なんとなく机の上を整理しているうちに、いつの間にか引き出しの中から、書類の仕分けから、不用品の片付けから、机回りをひととおり整理してしまった……。知らぬ間に興に乗って集中していく、おもしろくないと思った作業におもしろさが見えてくる、これが作業興奮です。
この興奮を得るためには、とにかく取りかかり、作業を一定時間続けることが大事です。でも、どうしても作業が続けられない人は、30分、40分と
時間を決めて、その間はほかの作業はしないようにすることです。一定時間、集中することができたならば、50分、60分と少しずつ作業する時間を延ばしていきましょう。
なお、創造的な作業や思考を要する作業は、たびたび手が止まるので、作業興奮の状態を作りだすのには向いていません。まずは単純かつ簡単作業から始めるのがいいでしょう。
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