吉野家、低価格競争に“逆張り”新商品 焼き丼2種投入、脱・牛丼依存に布石

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吉野家が7月4日から発売する「ねぎ塩ロース豚丼」

「吉野家」「すき家」「松屋」の牛丼3強に、焼き牛丼の新興「東京チカラめし」も絡んで、牛丼業界では熾烈な低価格競争が続いている。

その中で吉野家は7月4日から、全国の店舗(一部を除く)で「ねぎ塩ロース豚丼」と「牛カルビ丼」を発売すると発表した。

定番の牛丼並盛りに比べ200円高い価格設定

値段は並盛りで各480円。吉野家の定番メニューである牛丼並盛り(280円)に比べて、200円高い。牛丼各社が足元で繰り広げている値下げ・値引き競争からは“逆張り”ともいえる価格設定になっている。

「ねぎ塩ロース豚丼」はフランスやスペインを中心とした欧州産の豚ロースを使い、赤身と脂身のバランスが9対1になるように調整した内容となっている。「牛カルビ丼」は北米産カルビを6枚使用するなど、男性客でも満腹感のあるボリュームがウリとなっている。

吉野家は昨年、7月には「焼味ねぎ塩豚丼」(夏季限定、並盛り390円)、9月には「牛焼肉丼」(並盛り480円)を投入。両製品の販売が好調だったことを受け、今回、内容を刷新したものだ。

7月1日に都内で行われた吉野家の新商品発表会には、お笑い芸人の宮川大輔さんと、アイドルグループ「アイドリング!!!」のメンバーでもある菊地亜美さんが登場した。

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