東京チカラめし、ついに普通の牛丼に参入

焼き牛丼の旗手が進める「Nプロジェクト」

「焼き牛丼」を看板商品に急成長してきた東京チカラめし。ついに「普通の牛丼」に参入するのか。(撮影:今井康一)

焼き牛丼で業界を席巻した「東京チカラめし」。同業態をチェーン展開する三光マーケティングフーズで、「Nプロジェクト」と呼ぶ計画が密かに進められていることが明らかになった。

Nプロジェクトは“煮る”プロジェクト

Nプロジェクトの“N”とは“煮る”の頭文字をとったもの。3月27日に出店したチカラめし新丸子店(川崎市)では焼き牛丼の代わりに、従来の牛丼チェーンのような“煮る牛丼”を販売している。価格も焼き牛丼が並盛り320円であるのに対し、煮る牛丼は同290円と安めの価格設定となっている。

チカラめしでは、こうした煮る牛丼を、5月末時点で神田南口店(東京都千代田区)など9店舗で展開している。三光マーケティングフーズでは、「あくまで実験的な取り組み」と説明するが、3月から5月までの間に出店したチカラめし11店中、9店舗が煮るタイプの牛丼を出す店となった。

従来のチカラめしでは、焼き牛丼を提供するために専用に開発したオーブンを使っている。しかし“煮る牛丼”業態の店にはオーブンはなく、鍋だけが置かれている。このタイプの店では厨房機器そのものが違っており、チカラめしが焼き牛丼から煮る牛丼へと出店の軸足を移しているのではないかとも思わせる状況だ。

煮る牛丼に特化した方が厨房の設備投資が軽くなる可能性があり、調理スタッフの業務も簡素化されそうだ。「とにかく提供に時間がかかる」と指摘されていた焼き牛丼に比べ、客席回転率の改善にもつながる。

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