東京チカラめし、ついに普通の牛丼に参入

焼き牛丼の旗手が進める「Nプロジェクト」

“煮る牛丼(写真左)”と“焼き牛丼(同右)”。両者を並べて撮影するため、持ち帰り弁当で購入してみた。

牛丼業界で存在感増すが、足元の業績は不調

牛丼業界ではすき家、吉野家、松屋の3社が、煮る牛丼をメニューの中心に据えて展開していた。

これに対して三光マーケティングフーズは、焼き牛丼を中心に据えたチカラめしで2011年6月に牛丼業界へ参入。翌12年6月末には累計88店となり、今年の6月末には同135店舗になる見通しだ。今期(12年7月~13年6月の1年間)については、期初に掲げた年間90店という出店計画に比べると大幅に未達となるが、年間出店数は50店前後になりそうだ。

牛丼3強と比べても、すき家の1913店、吉野家の1192店、松屋の996店(いずれも3月末時点)にはまだ及ばないものの、存在感を増しつつある。

もっとも、チカラめし事業が急拡大する一方で、三光マーケティングフーズ全体の業績は低迷している。

同社が5月上旬に発表した2012年7月~13年3月期(第3四半期までの9カ月累計)決算によると、売上高196億円(前年同期比1.9%増)、営業利益1.7億円(同89.1%減)と大幅な減益に沈んだ。不振店の閉店や減損に伴う損失を計上したこともあり、通期(12年7月~13年6月の1年間)の業績見通しについても、同社は今期すでに2度目となる下方修正を発表した。

低価格店ブーム去り、居酒屋業態は変調

大幅な減益を余儀なくされたのは、チカラめしの出店費用がかさんだことや、牛肉やコメなど食材価格が高騰したことに加え、売上高の8割程度を占める「金の蔵Jr.」など低価格居酒屋が不振にあえいだため。

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