株価乱高下の犯人はヘッジファンドじゃない ぐっちーさんが読む、ちょっと先のマーケット

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この時もベンチャー企業に対して赤字だから、といって融資を断った「ばか金融機関」がたくさんいるのを私は知っています。

開発研究期間にベンチャーが赤字になるのは当たり前であって、それもわからずに金融に携わっているとしたら、もう全員退場です。これについては同じ会議にてお話をされたベンチャーキャピタリストの第一人者原丈人さんの報告がすばらしいと思います。

市場を活性化する手段は法人税減税だけじゃない

実は、日本経済を変えるも変えないも、ここからは金融機関が命運を握っているといっても過言ではありません。おカネは唸っているのです。しかしそれが市場に回らないと言う点がネックなのであって、今さら日銀がさらに緩和したところで何も変わらない。過去10年もやってきたことが、わずか2か月で結果がでるなんて甘い話は世の中にありませんぜ。

政府としては例えば創業3年以内のベンチャーについては5年間はたとえ一、二回利払いが飛んでも不良債権扱いしない、など制度的に対応できることがたくさんあるように私には思えます。膨大な個人マネーもあるのですから、例えば株式を5年間程度の長期保有をした個人投資家についてはキャピタルゲイン税も源泉税も免除するくらいの、大胆な政策が待たれるところであります。

そうすれば今回のような妙な株式市場のボラティリティ―から逃れられるし、アメリカ人経営者の中にもそういう上場市場を望んでいる経営者がたくさんいるわけですから、有力な外国企業の上場を誘致できるかもしれません。

従って必ずしも法人税減税だけがすべてではなく、市場を活性化する手段はいろいろある、ということを認識していただきたいのであります。

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