子どもを内定に導く6つの「親のアドバイス」

過保護は厳禁、子離れして側面支援に徹する

最初の就職がゴールではない、気軽にやれよ、でも絶対に就職だけはしろ。私は2人の子どもが就職活動を本格的に始める前、このことをしっかりと伝えた。これは就職してからの行動の方がよほど大事で、転職するかもしれない(これからの時代、転職することの方が当たり前になるだろう)し、最初に入る企業を決めることに一生懸命になり過ぎなくて良い、ということである。

そして、法を犯しているなど明らかな問題企業でない限り、子どもが選んだ企業がどこであれ祝福するよと、子どもにあらかじめ伝えておいた。親の気に入る企業でないと就職できない、といった変なプレッシャーを子どもに与えてはいけない。

子が決めた就職先に注文をつけない

4. 大企業信仰を捨てさせる

大手企業に偏った就職活動は絶対にするなとも伝えた。これは採用側の実態を知るからこそ言えることだが、大手企業の多くが一部の偏差値上位の大学を主要な採用ターゲットにしている。そのため、それ以外の大学の学生がいくら受けても落とされる可能性が極めて高い、ということである。

2人の子どもの大学は偏差値上位校ではなく、学生が名前を知っているような大手有名企業にはほぼ相手にされていない、という実態を伝えた。それでもそうした大手企業を受けたければ受けても良いが、自分の大学を採用対象としている企業をメインに活動しろとアドバイスした。

また、大手企業に入っても中高年になり能力はあるのに理不尽なリストラなどにあう人もいて、決してバラ色ではない。その一方で、中小企業に入って色んなことを自主的にやり、どこでも生きていける能力を身につけている人がいっぱいいることも教えた。大手企業に就職できることが勝ち組でも何でもなく、就職してからどのような仕事ができるかの方がよほど大事だと教えた。

5. 大事なのは相性とフィーリング

では企業選びで大事なことは何か。企業ブランドなどでは全くなく、相性だと私は思っている。相性が悪いと、どんなに業績の良い会社でも、居心地が悪く長続きしない。そこにいて自分が頑張れる会社、やりがいを持てそうな会社、一緒に働きたい人が多くいそうな会社を、自分のフィーリングを信じて選ぶのがよい。それでも相性を見誤ることはあるが、入社して一定期期間頑張ってダメなら、転職すればいいだけである。

親が文句を言わない業界だから、親が認めたブランド企業だからと言って決めてしまい、入ってから「自分の本当に入りたい会社ではなかった」と子どもが後悔する事態は避けたい。あくまで決めるのは、就職する自分であり、その自覚をしっかりと持たせたいところである。それで見誤っていたとしたら、経験を活かして、転職で次の会社選びをしっかり行えばいいだけだ。

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