それから、今は建物の中だけで営業している1階のグルメショップを、できれば通りに面した外に出せたらいいなと。改修し、もっとオープンな店にして、ワイン教室などを開催したいんです。ホテルの路面店の位置づけとし、活発なアクティビティをすることで、地元の方々にも楽しんでいただければと。
三井不動産が2014年にお向かいに新しいビルをオープンし、ホテルの北側でも開発に着手するそうです。これにより、トータルで徒歩2分圏に2万人が働いていることになる。日本橋の再開発によって、われわれのビジネスモデルも変わっていくのです。
なぜ六本木でも新宿でもなく、日本橋?
――日本橋はオフィス街ではありますが、ホテルの立地としては意外な印象もあります。なぜあえてここを選んだのですか?
ある都市への進出を考える際には、いろいろ異なった角度から街をとらえなくてはなりません。パークハイアットのある新宿や、グランドハイアットのある六本木に進出しようとは考えません。長期的に得られる便益を考えます。
日本橋が魅力的だったのは、歴史があり、ストーリーがあることです。三越、髙島屋という2つの大手百貨店があり、多くのかわいらしいレストランがあり、何よりビジネス活動がある。何世代にもわたって受け継がれてきたものが、日本橋界隈にはあります。
15分歩けば銀座にも丸の内にも行けますし、浅草も近い。われわれのパートナーの三井不動産は、長年、巨額をつぎ込んで再開発をしています。過去10年間で日本橋は大きく変貌してきましたが、今後10年でも抜本的に変化すると思います。新しいオフィスがどんどんできて、東京の新たな中心地となるはずです。
お客の腹具合を理解できるかどうか
――総支配人のオススメの楽しみ方はありますか?
お客様の好みはそれぞれ異なりますから、難しいですね。ただ、たとえば香港から来たお客様に広東料理「センス」は勧めませんね。日本人のお客様なら、中華料理やフランス料理、「タパス モラキュラーバー」といった感じでしょうか。
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