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ネットで一般から。ビジネス資金調達の新潮流 元NHK堀潤氏も活用するクラウドファンディング

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12日に東京都内でJGマーケティングが開いた記者会見には、朝日新聞など大手メディアの姿もあり、会場はほぼ満員だった。注目された理由の一つは、元NHKアナウンサーで現在はフリージャーナリストの堀潤氏が、シューティングスターのクラウドファンディング第1号案件として、「みんなの取材資金と技術を支えるニュースメディアをつくります」と題したプロジェクトを提案したからだろう。

堀氏は、「新聞やテレビなどの取材を通してではなく、メディアにもっと一般の人が参加してもらって、自信を持って情報を発信してもらい言論空間を前進させたい」との思いから、NHKを退職。原発関連のニュースなど既存メディアがあまり報じないような、投稿者自身が撮影した動画などを発信する「8bitNews」(エイトビットニュース)というサイトを運営している。

SNSなどの広がりで小口資金を集めるコストが低下

クラウドファンディングが広がり始めている背景には、Facebook、Twitterなどソーシャルネットワークサービス(SNS)、スマートフォンの普及などが関係していそうだ。個人がいつでもどこでもネットにつながり情報を得られるだけでなく、それを拡散したり、知り合い同士で共有できる時代となり、「小口のおカネを集めるコストが下がっている」(JGマーケティングの佐藤社長)。

JGマーケティングが2010年から運営するジャスト・ギビング・ジャパンは、ノーベル賞受賞の山中伸弥・京都大教授や、最高齢でエベレスト登頂を達成した三浦雄一郎氏の活動資金を集めた実績がある。このノウハウをシューティングスターで生かし、ビジネス向けのクラウドファンディングで先行する「CAMPFIRE」「READYFOR?」「motion gallery」などの競合サイトを追いかける。

海外では1件当たり10億円を突破するような案件も出ているほどで、それに比べれば日本のクラウドファンディングはまだまだ規模が小さい。逆に成長余力を残しているとも言える。ビジネスに必要な資金は金融機関から借りずに、ネットで幅広く集める――。ITネット社会の進展が、これまでの常識をまた一つ変えようとしている。

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