静かに加速する中国人採用、その「光と影」 見せかけだけのダイバーシティ?

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小平社長は語る。

「本来、100人いたら100とおりのマネジメントが必要であるはずなのです。日本人は言語も同じ、教育レベルもだいたい同じ、という非常に同質性が高い環境の中で生きてきて、これまで高いレベルのマネジメントは必要とされてこなかった(あるいは、本当は必要とされていることに気づかなかった)。上司は“指示”しなくても、“示唆”すればそれで何となくうまくいったのです。日本は“察する文化”の国ですから。

しかし、今後はマネジメントにも多様性が必要になってくるでしょう。面倒くさがらず、きちんとマネジャーを育成していかなければ、いくら優秀な外国人人材を採用しても2~3年でやめてしまうかもしれない。日本企業がこれからやっていくべきイノベーションにつながらなくなってしまうのではないでしょうか」

活かすも殺すも企業次第

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小平社長の元には、最近、クライアント企業から外国人社員向けの研修として「日本の和の文化を教えてほしい」というリクエストが増えているという。稲作、わび、さび、和服など、日本で2000年以上も続いてきた文化の根底にあるもの、日本型組織文化などを、系統だって説明してほしいという内容だそうだ。

「日本人はなぜそう考えるのか、日本の会社はなぜそれほどまでに“和”を大事にするのか、そういった根本的なことを理解できるようになれば、外国人社員はもっと日本を理解し、日本企業に定着しやすくなる。もっと育成に力を入れていけば、外国人社員の日本企業や日本人の同僚への理解と共感が進むのではないでしょうか」

ダイバーシティ全盛の時代、せっかく採用した外国人人材を活かすも殺すも企業次第。日本で働く外国人から見て日本企業がより魅力的に映るように、私たちももっと努力しなければいけないのでは、と感じた。

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