女子社員がこっそり教える職場ランチ処世術 昼食時の単独行動はどこまで許されるのか?

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同期とランチをとる最大のメリットは、同期の話を通じていろいろな部署の仕事内容や状況がわかるうえ、同期の配属先の先輩ともいつのまにか親しくなっていることだ。そうした社員交流を通じて自分の仕事の位置づけが理解できるようになり、仕事のレベルも上がっていったことを実感したという。

もちろん、入社から数年も経てば、異動や転職などで同じ職場にいる同期の数は少なくなる。ただ、その頃には社内にネットワークが広がっているので、ランチ相手に困ることもないし、時にはひとりでゆったり食事をする余裕も出てくる。一人前の社員になるためのサポーターとして、ランチタイムが大いに役立つわけだ。

「もっとも、同期で一緒に食べることは強制ではないので、新人の時からひとりで食べる子もいます。しかし、そうすると同期から孤立してしまうし、社内ネットワークも広がらない。そういう子を見かける度に、どうするつもりだろう、と心配になります」(B子さん)

当番制ランチで、仕事の問題点を気軽に話し合う

普段接することのない人とランチをとることで職場運営がスムーズになるケースもある。

「うちは1便から3便に分かれてランチをとります。自由行動はナシ」と話すのは、金融機関の支店の窓口でパートとして働くC子さん。

昼食の時間帯にも窓口対応や対外業務を行っているため、当番制でランチに出発する時間を3つに分けているが、同じ当番になったメンバーでランチもとるのが慣習だ。一緒に食べるメンバーは基本的に違う部門の担当者で、週替わりで「便」のメンバーは入れ替わる。組み合わせを考えるのは相当の手間だが、それによって支店内の部署や雇用形態を問わずメンバーが知り合いになることを狙っている。

どのメンバーと一緒になっても仕事で連携している相手なので、集まれば業務の不明点の確認、クレームの顛末、上司の見解など大半が仕事の話になる。毎日のランチを通じて、関連部署の人と親しくなるだけでなく、仕事上の問題点を気さくに話しあうので、仕事は非常にやりやすいという。

「ランチの情報交換のおかげでパート社員であるにもかかわらず、仕事の全体像が見えるようになり、仕事のレベルはぐっとあがりました。仕事がどんどん楽しくなるので、私はとてもいい風習だと思いますが、仕事の話などしたくないとか、お弁当を持っていきたいとか、勝手に食べたいと思っている人には苦痛でしょうね」(C子さん)

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