小泉進次郎の言葉は、なぜ人を引き付けるのか 何気ないやりとりに潜む、超高度なテクニック

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聞き手を引き付ける、見事なワザ

(産経記者)--本日、日本ハムの大谷翔平選手が投手デビューする

(進次郎氏)「すごく期待してます。大谷さん(※16)の二刀流挑戦というのは、僕にとっては、ひとつの時代の変化の象徴かなと思うんですね(※17)。いままでだったら、万能型の選手って、イチロー選手みたいに、『打って守って走れる』という三拍子が万能型だったんですね(※18)」

※16では、たとえ年下でも呼び捨てにせず、敬意を持って語ることで、誠実なイメージを与えています。※17では、「野球」と「時代の変化」という、ストレートにはつながらない展開に持ち込み、聞き手を引き付けています。

※18では、ここでも、具体例を挙げることで、わかりやすくしています。

「それが大谷選手が出てきたことで、ピッチャーもできて、野手もできるのが万能だという、ちょっと万能の定義も変えたぐらい、大きな存在だと思って。それを考えてきたら、最近思うのは、なにかその、オールラウンドプレーヤーの要素が求められるのは、野球だけじゃなくて、例えば、iPS細胞って万能細胞っていうでしょ?(※19)」

※19では、具体例を挙げるため事前に準備している点はさすがですが、この場面では「iPS細胞」というのがいまいちピンときません。「弘法にも筆の誤り」と言いますから……。

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