政治家として、真価を問われる橋下市長

メディアの力は「両刃の剣」、逆風下でも正々堂々と

昨年の衆院選で演説する橋下徹・日本維新の会共同代表(撮影:尾形 文繁)

日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による、慰安婦問題に関する発言が波紋を呼んでいます。

これまで橋下市長を持ち上げてきたメディアですが、一転して同氏への批判的な報道が増えています。また日本維新の会の支持率も急落しています。「橋下は終わった」などという人もいれば「何も間違ったことを言っていない」など、読者の皆さんの考えはさまざまだと思います。

橋下市長の発言内容の是非は識者の方々の議論に委ねることとし、このコラムでは一連の騒動から見る、政治家とメディアとの関係について論じたいと思います。

「メディアの寵児」といえる存在になった橋下市長

橋下市長は一挙手一投足がメディアで報じられる、「メディアの寵児」と言える存在になっています。回りくどくて何を言いたいのかよくわからない旧来の政治家に対し、何事に関してもズバッと、短くはっきりと物を言うスタイル、また、敵(悪人)と味方(善人)が分かりやすい構図を作り、容赦なく敵を叩き潰すスタイルが、世間で支持を得ていると言えます。同じくメディアの寵児として国民の人気が高かった小泉純一郎元首相を彷彿させるものがあります。

すると、橋下市長の言動を取り上げれば、テレビでは高い視聴率が取れるため、メディアはこぞって橋下市長を追いかけ、その結果、さらにメディアへの露出が増えた橋下市長に対する世間の関心が高まり、だからこそ、より一層メディアが取り上げるという、スパイラルになっていくのです。

次ページ政治家にとって、メディアとは?
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • あふれる独自性 ニッポンのすごい研究者
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT