政治家として、真価を問われる橋下市長 メディアの力は「両刃の剣」、逆風下でも正々堂々と
メディアの寵児として絶大な人気を得ていたものの、ある時点から一気に批判されるようになったり、全く取り上げられなくなってしまった政治家の典型としては、自民党議員を鋭く批判していた辻元清美氏、自民党内で改革を唱えていた舛添要一氏、「消えた年金問題」を追及していた長妻昭氏、事業仕分けの中核を担っていた蓮舫氏などが挙げられます。政権交代を実現させた鳩山由紀夫氏や小沢一郎氏も同様です。
当時は、彼らの一挙手一投足が注目され、「総理大臣になって欲しい政治家」ランキングの上位にランクインするほどの人気を有していたのに、そこから急降下して行ったのです。
例に挙げた人々は、他の多数の政治家よりは、はるかに能力が高く、また、メディアの活用にも長けている人々です。しかし、彼らが一様に絶対的な人気を維持し続けることはできなかったところを見ると、政治家にとってメディアの活用が、いかに難しいことかが、わかります。
「新人議員よこくめ」の価値が高かった
ところで、私自身もメディアとの付き合いを大切にしてきたつもりです。
おかげさまで、新人議員の割にはメディアに多く取り上げられ、日本中の皆さんに私のことを知って頂けました。知名度の高さは政治家にとって強力な武器になるため、私はメディア露出によるプラスの効果を受けました。しかしその一方、やはりマイナスの効果も受けることになったのです。
メディアが私を頻繁に取り上げたのは、決して「政治家よこくめ勝仁」の価値が高いのではなく、「新人議員よこくめ勝仁」の価値が高かったのです。
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