小泉進次郎の言葉は、なぜ人を引き付けるのか 何気ないやりとりに潜む、超高度なテクニック
我田引水も、お見事
もう少し、分析してみましょう。
「この政治の世界も、よく平時のリーダーとか有事のリーダーとか(※20)。象徴的なのはチャーチルなんかは有事のリーダーといいますけど、そういったものだけじゃなくて、どんな事態になっても対応できる、そういった本当に総合力、人間力。基礎能力の高い、リーダーや政治家という、ものも必要な時代なのかなと。大谷選手の存在で、そんなところまで考えました(※21)」
※20では、どんな話題でも、無理やりにでも政治の話題に変えていく話力があります。※21では、全体として準備しすぎな感は否めませんが、どんな話題でも深く考えているイメージを与えています。
「だから、彼がこれから二刀流を成功させるかどうかは、まったくわからないし、おそらく、野球界のエベレストの登頂のように難しい(※22)、多くの人ができない、それぐらい偉業への挑戦だと思うから、あまり今年だけの、結果とかでいろんなこと言うんじゃなくて、そういった野球界、世界の野球界にとっても、ひとつの挑戦なんだという思いで、温かく応援してあげた方がいいと思いますね(※23)」
※22では、ここで再びエベレスト登頂というフレーズを出すことで、2つの話題のニュースを結び付けてしまうという高等テクニックを駆使しています。※23では、期待しすぎて若い才能を潰すことがないように、ということまで考慮した大人の発言であり、もはや達人のレベルです。
以上、進次郎氏のすごさを検証しました。近い将来、小泉進次郎首相が誕生するのでしょうか?「ライバルの分析をしている暇があったら、自分がもっと成長するために努力したら?」という声が聞こえてきそうですので、ここで筆をおかせていただきます。
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