ホテル戦争の仕掛人? 森トラスト次の一手 森トラストの後継者、伊達美和子氏に聞く
――森トラストというと、大手不動産会社の一角というイメージですが、ホテルも手掛けていらっしゃるんですよね。
1970年代に「ラフォーレ倶楽部」という会員制の独特なホテル事業を始めて、13施設ほど展開していったのが始まり、第1ステージですね。
1990年代後半からの第2ステージでは、日本の老舗ホテルと連携していくようになりました。軽井沢の万平ホテルを子会社化し、リーガロイヤルホテルとは資本業務提携を行いました。第1ステージはわれわれ自身のノウハウですべてホテルを運営し、第2ステージでは世間一般のホテルのノウハウと出会ってきたわけです。
第3ステージからは、さらに世界に目を向けて、これからはもっとグローバルなホテルが東京に進出してくるべきだと考えて、不動産の開発と一緒に、進出をサポートする受け皿を作ろうとしました。
外資系高級ホテルはなぜ増えた?
――それがウェスティン仙台であり、コンラッド東京なわけですね。
われわれは、建物を建てることから、実際にホテルを運営するまで一気通貫して自分たちでできるわけですね。自分たち独自のチャネル、日本のホテルチェーンが持っているチャネル、そして外資系のチャネル。すべてを理解したうえで、すべてを融合したものを今度こそ作ってみよう、というのが現在の第4ステージです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら