実際はGDPの45%?台頭する中国の個人消費

中国パッシング論は危険、ニューエコノミーを直視せよ

中国経済を牽引する「新しいエンジン」とは?

中国には2つの経済を牽引するエンジンがある。それは今までは投資と輸出であったが、現在は「古い中国経済のエンジン」と「新しい中国経済のエンジン」で分析する必要があると説明する。「古い中国経済のエンジン」とは国有企業群で形成される重厚長大産業であり、資源を大量に消費するが、効率は悪く、環境負荷が非常に高い。政府の手厚い庇護に守られ、共産党の利益分配システムに組み込まれ、競争原理が働かない企業群で「国進民退」政策により、ますます増殖している。

「新しい中国経済のエンジン」とは、最近、急速に発展してきた電子商取引、インターネット関連ビジネスであり、それらを支える物流、そして医療・介護、教育、外食、サービス業などを指している。国有企業とバッティングせず、そのほとんどは民間企業で成長している。

現在の中国経済は、「古い中国経済のエンジン」については過剰設備、過剰生産、過剰在庫を抱え、苦しんでいる。一方、「新しい中国経済のエンジン」は急成長しており、両方を足して何とかGDPは7%台を維持しているが、投資すべきは「新しい中国経済のエンジン」を構成する新しい中国企業だと強調している。

また、中国の経済統計の信憑性についての議論の中で、もうひとつの指摘があった。それは、GDPの計算において、地方の公共投資や国有企業の生産活動などについては、実際より水増し傾向にあるものの、「新しい中国経済のエンジン」に含まれるビジネス活動は、捕捉率が低いのではないかとの仮説である。投資活動は実際には減速しているが、それを個人消費やサービス活動がカバーし、7%成長を維持していると解説する。

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