韓国の金融市場での金融商品販売戦略
【Vol.3: キム・ヒョング(大韓民国)】
ちょっとぽっちゃり目のヒョングさんは、ソウル大学の経済学部と心理学部を卒業したあと、韓国最大の資産運用会社ミラエ・アセットで戦略部門に在籍。証券規制当局との折衝や年金基金へのミューチュアルファンドへのマーケティング戦略を担当してきた。
人当りのいいヒョングさん曰く、韓国で出世する秘訣は、年上の幹部の週末の登山にすべて付き合って(ちなみにソウルは美しい山に囲まれており、人々は驚くほど山登りに熱心である)、山を登りまくることが、キャリアの山を登ることにもつながる、と私にささやく。韓国の企業とビジネスをされている方は、ぜひ取引先と一緒に登山されてみてはいかがか。
資産運用会社に入る前の彼は韓国軍で、どこぞの最前線に派遣されて緊張感あふれる生活を送った……わけではなく、倉庫係に配属されてかなり平和な2年半を送ったという。ただ米軍と同じ場所で駐留していたので、英語を学ぶのに韓国軍生活は悪くなかったらしい。ちなみに米軍が開催するアジアの“倉庫効率化コンテスト”というマニアックなコンテストで優勝した経験も併せ持つ。戦地で戦うには不向きな優しいヒョングさんだが、倉庫の門番をさせたら、自分の右に出るものはいない、と胸を張る。
彼は本当にヒトがよく、シャルルドゴール空港に用事があるときはいつも私を家から空港まで乗せて往復してくれる。また物静かだがよくきけばユーモラスで、会社の忘年会とかでも意外にお笑い担当の司会を任されるほどである。
かなりの愛妻家で、ソウル大学で知り合った1つ上の奥さん(ちなみにコーネル大学で組織行動論の博士号を持つ)と結婚し、年がら年中、嫁さんの話を私にしてくる。めでたいことに今年の10月には1人目の娘さんが誕生する。
娘さんが生まれるとさらに忙しくなり、私を空港に送ってくれなくなるのではとたいへん心配だが、韓国市場での金融商品販売戦略およびSEC当局へのネットワークを活かしたご相談およびシャルルドゴール空港までの送り迎えをご希望される方は、ヒョングさんに相談されるといいだろう。
※ 後編に続く
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