QE3は縮小方向、問われる金利上昇抑制 5月FOMCではQE3運営の裁量の幅を広げたが…

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とりわけイエレン副議長が、コミュニケーション政策の旗振り役であることは極めて心強い。バーナンキ議長は来年1月末に任期切れを迎え、退任の噂が燻る。今年のジャクソンホール会合を欠席することも、うがった見方をすれば退任を匂わせる動きだ。仮にそうなったとしても、イエレン副議長が議長に昇格するなら、従来の丁寧なコミュニケーション政策が継続されるという安心感がある。

しかし同時に、イエレン副議長が主張してきた超低金利政策の長期継続というプランには、「いったん利上げが開始された場合には、通常のペースよりも早いペースで利上げする」というシナリオが隠されていることにも注意が必要だ。イエレン副議長は決して「永遠の緩和支持派」ではないのである。

小野 亮 みずほリサーチ&テクノロジーズ 調査部 プリンシパル

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おの・まこと / Makoto Ono

1990年東京大学工学部卒業、富士総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社。98年から2002年まで米ニューヨーク駐在。米国経済担当、欧米総括などを経て現職。

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