ネット選挙解禁でも、政治は劇的には変化せず マスコミの「ネット選挙=政治激変」論調への違和感(上)
唯一、選挙期間中に更新できることのメリットとして考えられるのは、選挙期間中の活動場所を告知することができるようになることくらいです。
選挙期間中の街頭演説や個人演説会等の場所を事前にインターネットで告知しようとすると、「事前運動の禁止」(選挙期間前に選挙運動を行うことは禁止されています)に触れてしまい、また、選挙期間中に告知しようにもホームページなどの更新が禁止されているというジレンマに陥っていた点をクリアすることができるのです。
街頭演説や個人演説会などに多くの人を動員できる組織力がない候補者にとって、インターネットを使って告知できるようになることは力強いのですが、それくらいしかメリットがないというのは、何となく寂しいものがあります。
詰まるところ、ネット選挙が解禁されても、選挙期間中にインターネット上にアップされる情報は、「○○で演説をします!」「○○で演説をしました!」「○○が応援に駆け付けてくださいました!」「今日も元気に頑張っています!」といった、政策とは程遠く、有権者が受け取る価値の極めて小さい、「頑張っていますアピール」くらいだと容易に想像できてしまいます。
次回も、もう少し、ネット選挙について、読者のみなさんと考えてみたいと思います。(次回は5月17日前後のアップを予定しています)
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