JTがもくろむ、「メビウス」の値上げ 旧「マイルドセブン」、消費増税の転嫁以上の可能性も

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値上げ実現なら好業績を後押し

仮に値上げが実現すれば、JTの好業績を一段と後押しすることになる。JTが4月25日に発表した2013年度計画は、たばこの値上げを見込んでいないにもかかわらず、売上収益2兆3680億円(前期比11%増)、営業利益6160億円(同15%)と強気だ。円安傾向により、海外事業の為替換算上の目減りがなくなることに加え、国内では下期に消費増税前の駆け込み需要を予測する。

「しかるべきタイミングでのプレミアム化は、常に私の頭の中にある」と小泉社長は言う。ブランド刷新に伴う客離れの不安が払拭されつつある中、値上げに向けた素地は着々と整いつつある「メビウス」。JTは値上げに踏み切るタイミングを探っている。

(撮影:尾形 文繁)

平松 さわみ 東洋経済 記者

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ひらまつ さわみ / Sawami Hiramatsu

週刊東洋経済編集部、市場経済部記者を経て、企業情報部記者

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