東大・外資エリート美女と語る、男女の別れ 桜の季節は別れの季節

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グローバルエリートからの講評

さて、今回はネットで久しぶりに友人から日本の桜の模様が送られてきたのを見て、日本が懐かしくなり追憶にふけっていたところ、思えば4月は出会いと別れのシーズンだったことが思い起こされ、本コラムを寄稿することにした。

なにを隠そう、一度別れを決めたらもう女性が返ってこないのは私も経験済みだ。30代中盤にもなると、相当のショックを受けても慣れっこになってしまい耐性ができているのでビクともしないわけだが、20代前半や中盤、下手したら後半になっても、別れは悲痛なまでに痛々しいものであった。

そして若いころの失恋では、やめとけばいいのに尾崎豊の曲や山崎まさよしのone more timeなどを聞いて、思い出にふけりながら傷口に塩を塗り続けるのだ。

今回のコラムを書くことで、私は全国1000万人の4月の別れにめそめそしている読者の皆様にカツを入れたい。前を見よ、あなたを捨てた彼女はあなたのことを一切、大切になんて思っておらず、とっくにほかの彼氏をつくってよろしく楽しくやっているのだと。

傍にいるのが当たり前だった恋人を喪失すると、そのときは苦し紛れに“元彼女とよりを戻す方法”などと検索して 、“100%元恋人とよりを戻す方法”や超あやしげな教材が2万5000円で売っている商材を買おうと思ってしまうものだが、それを買って後悔する前に、ぜひこのコラムをその友人に転送して“いいね”をクリックしてほしい。

イタリアかどこかのことわざで「列車と女性は追うな、待っていたら次が来る」というのがある。またフランスかどこかに、「ロープが切れても結ぶことができるが、その結び目は常に目立つ」ということわざがある。深刻に亀裂が入ってしまえば、直すより出直したほうが幸せの成功確率は高いのだ。

人生は長いようで一瞬であり、無駄に嘆き悲しんでいる暇はない。勝手なロマンチックな解釈で“運命の人だったのに……”などと思い込みを強めず、彼女からもらった絵葉書やプレゼントはびりびりに破り捨てて、できれば庭先で新聞紙にくるんで、燃やしてしまおう。

人生も投資も人間関係も、徹底的に劣化したものを再生しようといつまでも無駄な努力をするより、きれいにバランスシートを清算して、新たな出発を迎えることが大切なのである。さぁ、窓の外を見てほしい。きれいな桜の花びらが散っているではないか。あなたはこの花びらを拾ってルル3錠の空き瓶に保存していつまでも追憶にふけるのか、それともまた桜を育てて、散るのがわかっていてもその一瞬のために人生に夢を見るのか……。

散るとわかっていながらその一瞬のために生きる。そしてすべての花びらが散った後には新たに緑の葉を生やす――その無常の美しさを達観したとき、あなたは恋愛にも人生にもより前向きに楽しく向き合えるようになることだろう。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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